農と食のワークショップ
畑仕事から収穫物を調理して食べるまで。年間を通して山の循環型暮らしを体験します。
ポカポカ陽気の3月12日(日)、藤倉校舎にて味噌作り(米麹編)が行われました。
NPOさとやま学校・東京では、ここ5年ほど毎年米麹と麦麹の味噌を仕込んでいます。参加した方の性格でお味噌の味が変わるとか?その通りかもしれません。毎年作ってきた味噌は不思議なほどに味が違うのですから。
米麹味噌の材料は、大豆、米麹、塩です。今年はNPOの畑の大豆が猿被害により収穫できなかったため、オーガニック大豆を購入し使用しました。
前日からたっぷりの水に漬けておいた大豆を、早朝から大きな鍋でぐつぐつ柔らかくなるまで煮ます。
かまどで大豆を茹でている間、参加者と一緒に藤倉校舎の周辺散策を行いました。
檜原村はどこへ行くにも標高差のある上下運動がつきものです。整備されていない道も多くバランスをとるのに集中力を使います。近くの散策でも、ちょっとしたエクササイズのようです。
軽い運動の後は、茹で上がった大豆を冷ましながら校庭でのランチビュッフェです。
この日のさとやまランチメニューは、NPOの畑で栽培した雑穀タカキビや、固有種のジャガイモ、畑で前日収穫した春の山菜フキノトウやノビルもふんだんに取り入れました。
デッキにシートを広げたり、ベンチに座ったり、思い思いの場所で春のさとやまランチを存分に味わいました。また、自分の気に入った味噌を持ち帰れるように、味噌のテイスティングも行いました。
さあ、いよいよ味噌作りスタートです。茹で上がった大豆をざるにあげ、杵と臼で潰していくのが伝統的なやり方です。
予め塩と混ぜてあった麹と潰した大豆を良く混ぜ、手で丸めて、桶の中のビニール袋に叩きつけるように投げ入れていきます。
空気を抜くというのが本来の目的なのですが…子どもたちは夢中で皆何か言いながら、ぼんぼん樽の中のビニール袋に投げ入れていきます。
上に塩をふりかけ、ラップをかぶせてから、袋を閉じます。仕込んだ味噌は6月頃に天地返しをして、秋にはフレッシュな味噌を食べることができます。
終わった後、食堂でお茶を飲みながら皆に感想を聞きました。
「麹とつぶした大豆をもむのが楽しかった」「投げ入れるのが楽しかった」「大豆を杵と臼でつぶすのが大変だった」「杵と臼の使い方のコツをちょっと学べた」「自分でも作ってみたいと思った」など、様々な意見をいただくことが出来ました。
また、一番多かったのが、「今日仕込んだ味噌を食べてみたい!」との声でした。
この日の味噌は、果たしてどんな味になっているでしょう?蔵出しが待ち遠しいですね!
(スタッフ:菅原)