【参加者募集中!】里山再生ボランティア入門講座〜山の農業とたねを未来につなぐ!

里山再生活動は、種と在来作物の継承・生物多様性の保全・農地の景観回復などを含む活動です

気候変動がもたらす農作物への影響が深刻になってきた現在、在来作物やそのたねの多様性を残していくことの重要さが再認識されるようになりました。NPO法人さとやま学校・東京では、檜原村でかつて行われていた循環型の暮らしや農業を地元の方々から学びながら、地元で代々栽培されてきた作物やたねを継承していく活動に取り組んでいますが、もっと多くの方にその活動を知っていただきたく山の農業の入門講座を開催することにしました。

たねを繋ぐためには、畑を耕し、たねを蒔き、育て、収穫し、脱穀し、そしてまたたねを蒔くという1年にわたる時間が必要です。決して簡単なことではありませんが、実際にやってみると、自然の中で作業する楽しさや収穫の喜び、そしてこの地域の自然や食文化の豊かさなど、新しい発見がたくさんあります。

環境保全型の山の農業に興味ある方、里山の循環型生活文化を学びたい方、そしてそれらを次世代に継承することに関心のある方、ぜひご参加お待ちしています。

◆プログラム◆

午前は当日の作業に関しての話など。午後は畑で農作業体験をします。栽培する作物の種類は、檜原村の人々が自給自足に近い暮らしをしていた頃の食を支えたヒエ、アワ、キビ、タカキビなどの雑穀、コムギ、イモ類等です。天候や作物の生育状態によって内容が変更になることもありますので、あらかじめご了承ください。

運営指導:川上玲子 菅原初芽 松浦遼太   助言指導:藤倉地区の方(田倉栄さんほか)

◆プログラム詳細◆

説明会 6月15日(日曜日)

「プログラムの説明」「山の農業体験ーヒエの種まき」

午前中は、NPOスタッフが今回のプログラムについて説明します。午後は、山の畑へ行き雑穀種まき体験します。蒔くタネは江戸時代の檜原村で最も栽培され、飢饉の時の救済作物でもあった稗(ヒエ)を予定しています。

7月12日(土曜日)

「小麦の脱穀・製粉・調理」

6月下旬にNPOの畑で収穫した小麦を、昔ながらの道具で脱穀、選別、製粉します。その小麦粉を使ってこの地域でみんなが食べていたというおやつの「たらしもち」作ります。

8 月30日(土曜日)

「雑穀の栽培管理」

真夏の暑い時期を超えて、雑穀類はそろそろ穂が出始めます。この時期に除草、倒伏防止、鳥よけネットかけなど、確実に収穫できるための対策をします。

9月28日(日曜日)

「雑穀収穫」と「季節の畑仕事」

そろそろ早く実る雑穀(キビ)などを収穫を始めます。その他、畑で栽培中の作物の様子を観察し、必要な作業を行います。

10月25日(土曜日)

「雑穀収穫」と「麦蒔きの準備」

遅めに実る雑穀を収穫します。また、翌月の麦の種まきの準備作業もします。

11月15日(土曜日)

「麦蒔き」

冬作物である小麦の種まきをします。雨の場合は、10月に収穫した雑穀の脱穀作業を体験します。

12月14日(日曜日)10時〜

「みんなで作る収穫祭」

秋に収穫した作物を使ってランチやおやつを作り、山の食文化を楽しみます。メニューは、参加者の皆さんの希望で決めます。(食材費等を別途徴収する場合もあります。)

◆参加案内◆

定員

10人程度

対象

高校生以上で、循環型暮らしや環境問題に関心があり、なるべく全日程に参加できる方
檜原村藤倉地区での里山再生ボランティア活動にご興味のある方

講座時間

11:15~16:15

11:15-12:00 当日の活動の準備や説明
12:00-13:00 ランチタイム(お弁当は各自ご持参ください)
13:00-15:30 実習または講義
15:30-16:00 片付け、移動時間
16:00-16:15 振り返り

*公共交通ご利用の方は、(往路)武蔵五日市10:08発藤倉行き(復路)藤倉16:40発武蔵五日市駅行きをご利用ください。
*お車をご利用の方は、予め連絡ください。駐車場所をご案内いたします。                              *12月14日の最終回はスタート時間が10:00からになります。

受講料

(全6回)   一般15,000円 学生・NPO会員10,000円
*説明会参加費(要予約)1,000円
*受講料に含まれるものは、プログラム代、保険料、施設休憩時のお茶代

開催場所

NPO法人さとやま学校・東京 「藤倉校舎」  東京都西多摩郡檜原村藤原4814

アクセス

JR五日市線「武蔵五日市」駅下車。西東京バス「藤倉」行きバス50分。「藤倉」バス停より徒歩10分。

問い合わせ・申し込み

電話:042-598-0213  メールfujikurakousya@gmail.com

申し込み方法

今回のボランティア入門講座への簡単な参加動機と一緒に・氏名・住所・電話番号・メールアドレス・年齢(学生の場合は学校名と学年)をご記入し、上記メールまでご送信ください。申し込まれた方には詳細をご案内いたします。 ( 6月15日の説明会予約は、氏名、電話番号、メールアドレスのみお知らせください。)

◆檜原村・藤倉地区について◆

藤倉地区は、北秋川源流の尾根と谷が屏風のように連なる深い山間にあります。江戸時代は檜原村の中でも特に炭焼きが盛んな地域として栄えましたが、その地形の厳しさゆえにインフラ整備が進まず、電気や電話が開通したのは1960年。その頃までは周辺の自然資源のみを活用し、斜面畑で麦・雑穀・芋類などを育てる自給自足に近い暮らしが続けられていました。地域の年配の方々からは、山の自然資源を活用するさまざまな技や知恵を学ぶことができます。

◆主催 NPO法人 さとやま学校・東京◆

急激な過疎化が進んでいた檜原村藤倉地区の活性化を目的に2017年に設立。ボランティアが中心になって伝統(生活)文化の継承、廃校・古民家、斜面畑の再生などを行なってきました。2022年以降は、自力で改修した旧藤倉小学校「藤倉校舎」を拠点に、宿泊、里山プログラムの提供などを行うとともに、地域で培われてきた里山の知恵を、これからの未来に繋げていくための活動を続けています。

助成  地球環境基金